こんにちは、サイトウ です。
今回はRadiotalkのAndroid/iOSのサポートバージョンの基準についてご紹介します。
なぜ基準を定めたのか、その基準を使い、どういう心構えで判断するのかなどをまとめました。
なぜ基準を設けるのか
開発の効率化のためです。
以前は、なにかしらの理由によりサポートバージョンを引き上げないといけなくなってからあわてて、議論、判断、告知、実際の引き上げ作業をやっていたため、議論や判断もメンバーそれぞれになってしまい、無駄が多くなってしまっていました。
そこで基準を設けることで、それをベースに議論、判断が行えるので、チームでのコミュニケーション効率があがり、対応もスムーズになるだろうという狙いです。
Radiotalkにおけるそもそもの心構え
Radiotalkは積極的にサポートバージョンを引き上げたいというわけではありません。
我々は下記のような心構えで運用しております(※社内向けドキュメントの引用)
基準を設けたからといって、機会的に引き上げるということはせず、毎回チーム内で合意をとって、行います。
この基準に達したから、すぐにサポートを打ち切るというわけではありません。 広くサポートし、多くのユーザーに楽しんでもらうことを念頭においてください。 サポートを切ることでユーザーに不便を強いる面と下記のようなメリットを踏まえて、総合的に判断してください。 - OSレベルの新機能を利用することでサービスの成長につながる - 下位のOSの対応をやめることで開発効率が向上する - 下位のOSのバグやセキュリティリスクを回避できる
Android/iOSのサポートバージョンの基準について
直近30日のアクティブユーザーのうち、対象OSのユーザーが3%未満である
これを大前提の判断基準とし、上記のようなメリットを踏まえ、総合的に判断します。
また打ち切ることを決めたら、2ヶ月以上のバッファを持って、ユーザーに告知することも1つの推奨事項としました。
このときにアプリが使えなくなるのか、最新バージョンへのアップデートができなくなるのか、動作保証はどうなるのかなどをできる限り具体的に伝えるようにしたいと思います。
各社で公開されている基準を参考にし、草案を作り、各アプリのエンジニア、プロダクト開発メンバーと協議し、決定しました。
参考にさせていただいた各社様
- Money Forward Engineers Blog AndroidアプリのAndroidバージョンサポート基準を定めました
- クックパッド開発者ブログ Androidアプリ の minSdkVersion を21にした話
実はまだ作成したばかりでこの基準を使ってのサポートバージョンを引き上げてはおりません。
運用していくなかでアクティブな比率や告知の期日などは改善していきます!
もし読んでいただいている皆さまの企業で、サポート基準がありましたら、ぜひ教えて下さい!
最後に
Radiotalkではサービスとユーザーのことを中心に考え、開発効率とのバランスをとりながら、エンジニアリングしてくれるメンバーを募集しています!